斎藤 貴男 著 2004年7月刊 岩波新書 735円(税込)
早乙女 勝元 著 2004年7月刊 河出書房新社 1890円(税込)
2004年10月刊 岩波書店 1000円(税込)
三重県在住で、反改憲ネット21会員でもいらっしゃいます宮西俊秀さんが主宰されている「地方自治ベースキャンプ」が、新しく右の題名のブックレットを発行されました。 「国際法主体としての市民」と題した猿田佐世・弁護士の講演(今年二月)と「劣化ウラン兵器と核サイクル」と題した小出裕章氏の講演(同五月)の記録が収められています。 また、下の『朝日新聞』名古屋本社版「声欄」に掲載された宮西さんの投書にありますように、宮西さんは憲法前文や九条を広めるために精力的に朗詠をされており、どんな集まりでも希望があれば朗詠をして下さるとのことです。 ブックレット及び朗詠のお問い合わせは、反改憲ネット21事務局まで。
本書は、風刺漫画家の橋本さんが、さまざまな出来事を一日一枚のイラストに文章をつけて一年分をまとめたシリーズ第三弾です。イラク戦争、原発や核問題、環境問題、住基ネット等々、毎日毎日書き続けている橋本さんのエネルギーに圧倒されます。 私が特に印象に残ったのは、「8・17政治漫画家」の次の文章です。イラク戦争を現地で取材中、米軍の「誤射」で死亡したロイターのカメラマンと「自宅で仕事の出来る政治マンガ家」とを対比させながら、「本当に時代と向き合うマンガを描くとはどういうことなのかという厳しい問を自らにぶつけざるをえない」、と。ここから、今の時代と格闘する橋本さんの熱い思いが伝わってきます。 この橋本さんの自問は、私自身にも問われることです。橋本さんのイラストを見ていると、過去の歴史とアナロジーしながら生起する事態の本質に迫る努力をしなければ、と感じます。イラク全土への大規模空爆が始まった3月22日のイラストは、ベトナム、アフガニスタン、そしてイラク、さらには20××年の北朝鮮にたいする米の空爆の光景がずらっと並べられたもの。どの国の民衆の頭上にも、同じ「FREEDOM(自由)」の形に並んだ米軍の爆弾がアメのように降りそそぐ。米軍によって虐殺された子どもを抱えて泣き叫ぶ父親のイラスト(11月30日)。イラク戦争は「テロとの戦い」だとブッシュは強弁するが、もはや「テロ」ではなく、イラクの人々は「無法な占領」にたいして「レジスタンス」に起ちあがっている――という文章が添えられています。報道管制が敷かれる中で、このようにとらえるためには、常に自分の感覚や立場を見つめ直さなければいけないのだとひしひしと感じます。 橋本さんの『20××年の365日』シリーズは、2010年まで毎日続けられるとのこと。そのころのイラストは、ブッシュの戦争も憲法改悪もSTOPして、笑顔に満ちた私たちが描かれているように、いま頑張らねば!!